婚活開始のキッカケ
20代の頃、「広告ディレクター」という仕事に生き甲斐を感じていたわたしは、
『結婚』というものにまったく興味がありませんでした。
当時付き合っていた彼は何人かいましたが、いつもわたしが仕事ばかり優先するので(デートの約束をしてても仕事でドタキャンしてしまったり、休日出勤のために休みの日でさえも一緒にいられなかったり)結局相手から愛想を尽かされて(苦笑)、恋愛関係が終わってしまうパターンがほとんどでした。
そう言えばその中のひとりに、「そんなに仕事が好きなら、いっそのこと仕事と結婚すれば?」なんて皮肉を言われたこともあったっけ・・・。でも、その時はそれで良かったんです。彼氏はいなくても、わたしには大好きな仕事があったから。
仕事さえしてれば、彼氏に振られて意気消沈していてもなんとか紛らわすことができました。忙しい仕事だったためプライベートな時間もあまりなく、とにかくひたすら働いてきた20代。仕事が楽しくて打ち込んでいる間に、いつの間にかわたしの20代も終わりを迎えようとしていました。
もちろん、その間には学生時代の友人や会社の先輩・同僚・後輩たちが続々と結婚。年々結婚式への招待状が増えていき、新婦の幸せそうな笑顔を見るたびに「わたし、このままでいいのかな?」なんて漠然と思うようになったんです。気づけばわたしも三十路手前、お肌の曲がり角だってとっくに過ぎてるのに、結婚を前提として真剣に付き合ってる相手もいない。
そんな矢先、3つ上の先輩が結婚することになりました。
バリバリのキャリアウーマンだった彼女の結婚に、少なからずショックを受けたわたし。「彼女は結婚なんてせずに、ずっと仕事一筋で生きていくんだろうな」なんて勝手に思っていたわたし、思わず「なんで結婚するんですか!?」なんて本人に確かめちゃいました(笑)。
「仕事が大変な時に、心から心配して慰めてくれるのってやっぱり彼氏じゃなく
旦那さんだと思うんだ」と彼女。生涯のパートナーを得ることが、結局仕事にもプラスになることに気づいたんだそうです。今まで「恋愛は仕事の足を引っ張る」なんて考えていたわたしにとって、彼女の言葉はとても衝撃的でした。
というワケで、先輩の結婚を機にわたしも真剣に婚活を始めることを決意。
そして決意した途端、『結婚』という二文字がわたしの中で急に現実的なものになるから不思議です。
今まで考えたことがなかった分「本当にみつかるの?」なんて不安もありましたが、とにかくその期間を楽しもうと前向きに考えることにしました。