婚活体験記:究極の婚活計画

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究極の婚活計画

モテない自分を人のせいにして人生をつまらなくしている人が嫌いです。
これは過去の私に言いたいことです。

私は子供の頃からモテた試しがありません。
保育園の時も学校に上がってからも、女子に好きだと言われたことは一度もなかったのです。こういう生活に慣れると、人って卑屈な人間に変化していくんですよね。“どうせ俺はモテないから”“女子に媚び売ってる奴って気持ち悪い”などと、どんどん自分の性格を曲げていったのです。

誰かを恨んだところで変化などしません。今考えてみても、そんな自分を恥ずかしく思います。もう少し早く気付けば、少なくとも学生時代に恋愛は楽しめたかもしれないのに。

私が婚活をしようと心に決めたのは、会社の風潮のせいだったと思います。
独身者が人の上に立つことは稀で、家族を守れるものが会社も守れるという風潮がはびこっていたからです。
それだったら、形だけでも結婚生活をしてやろうではないかと婚活計画を立てました。

最初は結婚相談所に登録しに行きました。
同時にお見合いパーティにも積極的に出席するようになりました。
とにかく多くの人と出会えば、誰かが私と合うだろうと思ったからです。
“結婚相手は数打ちゃ当たる”という浅はかな考えを持っていたのです。

ところが、自分の中では究極の婚活だと思っていたのに全く当たりませんでした。
その場で話が合った人でも、私を選んでくれることは全くありませんでした。
こんなことが1年続くと、“どうせ俺はモテないから”精神が湧いてきます。
この気持ちを前面に出したら絶対に結婚出来ないぞと抑えていましたが…。
顔はニコニコ心は卑屈に、そんな自分で活動を続けていました。

ある時、仕事上でものすごく勝気な女性と出会いました。
やり手の女社長で、公私共に順風満帆な女性でした。
話の流れで婚活の話をすると、バッサリと切られました。

「そんな活動の仕方では10年頑張っても独身のままね。」
と、頭をガツンと割られた気分になりました。
粗相の出来ない相手なので笑ってやり過ごしましたが、家に帰って初めて言われたことの大きさに気付きました。このままでは本当に独身のままであると。




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