お見合いパーティでは失敗続き
内気な私達は、お互いのスケジュールを合わせてお見合いパーティに参加しました。
ちょうど婚活という言葉が流行り出した頃だったし、パーティを主催する会社も多数ありました。主催会社にはそれぞれカラーが存在し、割と積極的に結婚したいと目を光らせている人が集まるものと、私達のような恋愛経験が少なさそうな人達が集まるものに分かれていました。どちらにも参加しましたが、“地味には地味が一番”で積極性のなさそうな人が集まる主催会社を選ぶようになっていました。
1対1で対話をし、その後はフリータイムというパターンが多かったですね。
1対1だとそれなりに会話は出来ました。フリータイムになると友達とくっついてしまい、なかなか男性と会話するチャンスに恵まれませんでした。そんな事が何度か続き、これでは一生恋人なんか出来ないと作戦会議を立てました。
・一緒に参加しても会場では話をしない。
・わざわざお互いのスケジュールに合わせず、出席回数を増やす。
これを実行してもなかなか恋愛に発展することはなかったですが、男性と話すことに抵抗はなくなってきました。ある意味、自分自身の殻をつき破った瞬間かもしれません。
お見合いパーティに出席するという婚活を1年位続けたある日、初めていいなと思える人に出会えました。それが現在旦那として我が家の家長を務めている人です。よく結婚相手にはビビビッと来るなんて話があります。そこまでのビリビリ感はありませんでしたが、似たような感覚は感じました。お互いにそれを感じ取ったのか、初めてその日カップルとして成立しました。
土曜日のパーティだったので、翌日の予定がなければランチでもどうかと誘われました。断る理由もないし、もっとこの人と話してみたいという気持ちが湧きました。連絡先を交換して、翌日には初デートをしました。なんだか昔から付き合っているような感じで会話も弾み、結局その日はランチも夕飯も一緒に過ごしたのです。