出会いはどこにあるか分からない
優しくて、マジメで、経済力もそこそもあって、何より大人なBさん。はっきり意思表示しない(できない?)優柔不断さがないこともないのですが、それでも彼は結婚向きなタイプです。
そんな彼からのプロポーズを、今か今かと待ち続けているわたし。半年を過ぎてもなにも起こらなかったので、とりあえず1年は待ってみようと決心しました。でも彼と会うたびに「今日こそ!今夜こそ!」と無意識のうちに期待してしまうので、彼と別れた後の落胆がわたしのストレスに。その内せっかくのデートも、心から楽しめないようになってしまいました・・・。
このままネガティブになっていくのはマズいと思い、ある夜思い切って彼へ訊ねてみることに。「わたしとの結婚、考えてくれてる?」とかなりストレートに訊いてみると、彼は「そのうちに」と答えます。「そのうちっていつ?」となおもしつこく突っ込むと、「う〜ん、あと半年とか、1年とか?」。
結婚する意志はあっても、今すぐじゃないこのジレンマ。30代になり、できれば早く結婚して出産のことも考えたいわたしとしては、なんとなく腑に落ちない答えです。結局、彼から答えを訊くことで余計に落ち込んでしまったわたし。なんとなく彼に対する信頼感が、わたしの中で薄れつつあることを感じました。
そんな矢先、会社の後輩に「人数が足りないから」と無理矢理合コンに駆り出されるハメに。「30過ぎて合コンだなんて・・・」ってちょっと気恥ずかしさもありましたが、なんとその場で将来の旦那さんとなるLくんに出会ったのでした。
Bさんとのことがあったので、もちろん恋人を探すつもりはまったくなかったわたし。最近落ち込んでいることもあって、「みんなで楽しくお酒が飲めればいいかな」と気楽に考えていたんです。だから必死でチェックし合う他の男女たちを横目に、わたしは自分が楽しむことだけを考えていました(笑)。
そんなわたしに話しかけてきたのが、Lくんだったのです。
「もしかして無理矢理連れて来られた口?」。どう答えるべきか悩んでいると、「実は僕もそうなんだ」と彼は言います。「じゃ、無理矢理連れて来られた者同士、仲良く飲みましょう」と言われ、合コンの間中ずっと彼と世間話をしていました(笑)。お互いの彼氏・彼女のことを話し、わたしはちょっとだけBさんのことを相談し、アドバイスをもらったりして。
お互い「いい友達になれるかも」ということで、その夜はメールアドレスの交換だけして別れたわたしたちでした。