肉食系女子は自立心旺盛である
親に依存する成人した娘の存在というのが一時期、クローズアップされていました。立派に社会人となり仕事もしているけど、実家に居続けるのは、ご飯も洗濯も家事ひととおりを母親がこなしてくれ、楽チンだからでしょうか。また結婚してからも実家にぴったりはりついて暮らす女性はけっこういます。
真正の肉食系女子には、こうした「実家・母親」依存の比率は少ないようです。彼女たちは早くから旺盛な自立心にめぐまれ、就職なども学生時代から計画的に考えています。
自立心ということは、「ひとりで生活する力を持つ」ということです。これはもちろん、経済的な部分もありますが、それ以上にひとりで暮らしていく心構えを持っているということでしょう。家事全般ができるかどうか、というより、自分を心地よく過ごさせてくれていつまでも守ってくれる「家」を離れて、自分の力で自分の家と将来を切り開こうという意識が強いわけです。
だから社会人になると同時に一人暮らしの算段をつけはじめ、きちんと貯蓄や必要な準備をして、頃合いを見て実家から独立をします。親と育った家からの独立は、「さぁやるぞ」という肉食系女子が旺盛に持つ「気合い」を奮い立たせ、同時に「ひとりでできるんだ」という開放感も感じることでしょう。
ところが、そうした自立した人生もしばらくすると、ふっと足元を見つめるような時がきます。肉食系女子だからといって、孤独を恐れないとか淋しさを感じないというわけではもちろんないのです。なんでも自分でできるからひとりでも大丈夫か、というとそうでもないのが現実というものでしょう。
自立して余裕があるからこそ寂しさを感じる。
自立するということと、ひとりで暮らすことに淋しさを感じないということはまったく別モノなのですね。親の庇護から離れる、無条件に自分を守ってくれる環境から巣立つ。誰かの敷いたレールの上を走るのではなく、行き先を自分で決めて、その責任を持つ。自立は自分自身の人生設計のスタートです。そして、時にそういう自分に疲れたり、淋しさやむなしさを覚えたりすることは、自立できていないということではなく、心の問題なのです。気持ちと自立心は別のものだということです。
周りを良く見て自立して、しっかりと考えて行動する力があるからこそ、婚活も積極的に進めていけるのです。一生ひとりでは寂しいから結婚がしたい、結婚をするためにはどうしたらいいのか→婚活をしよう、婚活パーティーに参加してみよう。そう考えたら即行動です。20代前半から半ば程で、一人で参加をしているのにもかかわらず堂々と落ち着いた振る舞いができているタイプはほぼ肉食系女子でしょう。そういった面も彼女たちの魅力の一つでしょう。
恋人さがしも積極的で、男子にアタックするのに迷いのないはずの肉食系女子がなぜ「婚活にハマるのか」。ちょっと不思議な気もしますね。