他力本願の婚活
現在婚活中の29歳です。職業は派遣社員で病院の医療事務をしています。初めは病院に勤務すればそこでうまくいけばお医者様と知り合いになれるかも!と淡い期待を持っていたのですが、それは全くの誤算でした。会計セクションと医師のいる病棟は全く離れており、医師がこちらを訪れることなんて全くありません。
そんな環境の下、ただただボーっと働いていた私に業を煮やした母親が、東京に住んでいる4歳年上の私の兄に、誰か友人を紹介してやってくれないかと連絡をしたのです。
私自身、もう三十路が迫っていて焦っていないわけではありません。しかし、どうしても母親が自分のお相手に対し弁護士や医師といった職業の方がいい!とこだわりを持ってしまっているためなかなかうまくいかないことが多いのです。
そういったこだわりをもった親がいると子供にとってろくなことはありません。今まで合コンなどで出会って交際し始めた彼氏を自宅に連れて行き家族に紹介しても、帰った途端彼の職業をけちょんけちょんにけなしますし。兄もかなり相手を見下したような態度をとることが多いので交際相手もなんだか萎縮してしまいそのまま終わってしまうということもありました。
そんなこんなで、兄がなんとか可愛い妹のために誰か知り合いをあてがってやりたいと頑張ってくれたようで、兄の知り合いであるとある弁護士さんを紹介してくれるということになりました。兄は東京に住んでいますが私と母は関西在住です。紹介してくれる弁護士さんは関西出身で、なんでも私と同じ市内に在住の方だというのです。兄の拠点は東京なのに、そんな知り合いどうやってできたのだろうと思ったのですが、聞いてみればイギリス在住時の大学の仲間だということでした。偶然日本の実家が同じ市内だということで在英当時から意気投合して地元の話も随分した仲なのだそうです。
ただ、その方は兄よりも4つほど年上なので私からみると8歳も年上ということでした。年上の男性とは今までも付き合ってきたし、それは全く問題ないと思っていました。でも、今現在38歳くらいだとして、今まで結婚しないでどうしてたんだろう、ただ単に縁がなくて独身だったのかな、それとも何か結婚できないような問題がなにかあるような人だったりして…と少しばかり気になっていましたが、信頼している兄の紹介なのでさすがに妹に変な人は紹介しないだろうと私は気を持ち直していました。