理想的なプロポーズ
わたしの理想のプロポーズ、舞台は夜景の見えるホテルのスイートルームです。シャンパンで乾杯した後、急に彼がひざまづき、ポケットから小さなビロードのケースを取り出します。中にはダイヤモンドのソリテアリングが入っていて、彼はそのリングを手に取りながら言います「僕と結婚してくれますか?」
なんてロマンチックなシチュエーションなんでしょう!一生に一度のことだもの、女性ならやっぱりロマンチックなプロポーズを期待しますよね。ちなみに結婚した友達に訊いてみると、ほとんどの子が「そんなの忘れちゃったわ」とか「プロポーズの言葉なんてもらってないかも」なんて悲しいことを言います。なんとなく結婚へ進むカップルは確かに多いけど、でもやっぱりプロポーズって一種のけじめだと
思うんです。
だってあるアンケート調査によると、「プロポーズされなかったけど本当はしてほしかった」っていう女性が、なんと90%もいるんだそうですよ。でも世の中にはプロポーズできない男性が増えていて、きちんとプロポーズしてもらえなかった女性は20%もいるとか。男性の理由としては「恥ずかしかった」とか「タイミングがつかめなかった」っていうのが多いそうですが、そういうところでこそ「はっきり口にする男らしさ」を見せてほしいものです。
ロマンチックなプロポーズを期待していたわたしですが、実際は彼の自宅で一緒にテレビを観ている時でした(笑)。とてもシンプルな言葉だったしエンゲージリングもなかったけれど(自分で選ぶよりわたしが選んだ方がいいと判断したようです。それは正しい!)、すごくうれしかったです。なぜなら、彼の「本当の気持ち」がきちんと伝わってきたから。
きっと彼なりに「どんな言葉でプロポーズしよう」とか「どんなシチュエーションでどんな風にしよう」とかいろいろ考えてくれたと思います。でも、大切なのは演出やシチュエーションじゃなくて、「本気の言葉を言うこと」だと気づいてくれたんだと思います。
普段から「その服かわいいじゃん」とか「今日のメイクいいね」とかちゃんと褒めてくれるLくんですが、それでも真剣なプロポーズは恥ずかしかったと思います。そんな恥ずかしさに堪えてきちんと言葉にしてくれた彼を、わたしはますます好きになりました。後日、ふたりでエンゲージリングを買いにわたしのお気に入りのジュエリーショップへ。さまざまなリングを一緒にチェックしている瞬間は、わたしの人生でいちばん幸せなひとときでした。